雨が降るたび

ページがめくられるように季節が進んでゆく

花は姿をひそめ

木々からは葉が落ち

空気の感触や匂いも変わってゆく

変化はいつもそこにあり

それを見ている側のわたしも

いつだって変化している

そもそも

すべては移ろい変わりゆくものだから

なにかを固定しようとしがみつく必要はなく

その変化に

流れに乗るように

委ねてみる自身の柔らかさを

意識していれば良いのかもしれない