幾重にも重なる 初夏の葉の間から 空を仰ぐ

レンズ越しに切り取られるひとかけらは 

ほんの一部

どこを切り取ってもいい

何を見てもいい

急なターンで振り向いて

真後ろの場面を

目に焼き付けることだってできる

この世界のどこに焦点をあてようか

ものごとの断片を取り上げて

語り尽くすことだってできるだろう

そのとき

語り尽くされない部分がどれだけあるかも

忘れないで

その謙虚さと

自らの心眼が届けるものを

俯瞰して

敏感に選びとっていく

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